パワハラで辞めるときの「退職届の書き方」

退職代行スタッフが教える「退職届の書き方」

散々パワハラされて、やっと退職できる…。
最後に絶対にしてはいけない失敗は、上司に言われるがまま退職届を書いてしまうことです。都合のいい内容にされてしまい、辞めたあとに不都合が出る場合もありますよ。

「とりあえず書類上の手続きは必要だから」と既に言われている人は、本当にそれが正しい退職届の書き方なのか考えてみてください。
不利にならない退職届の書き方について、代行スタッフが解説します。

そもそも退職届の目的とは?

退職代行スタッフが教える「退職届の目的」

会社をやめるとき「かならず退職届を出さなければならない」という決まりはありません。本来は働く人の一言で辞められるのです。
とはいえ、あまりこのことは知られていません。退職届を出す習慣がなんとなく浸透していますが、それは主に企業の都合によるものです。

 

会社が退職届をもとめる理由
①きちんと雇用関係をおわらせたことを証明しておきたい
②手当支給にかかわる「解雇理由」を明らかにしておきたい

 

①は働く人と会社の双方にとって大切なことです。失業保険の受給と再就職のタイミングにかかわることなので、もうその会社に在籍していないことは証明しておくべきでしょう。
問題は②です。
これは本来、働く人が今の事情やそれまで考えたことを自由に書くべき部分です。ところが、なるべく責任を負いたくない会社は認めてくれません。多くの場合は「自分の都合で辞めることを書いてほしい」と言われてしまいます。

「一身上の都合」は絶対に書かない

退職届に「自己都合」「一身上の都合」と考えなしに書くのはやめましょう。実はこの書き方、パワハラ体質の会社にとって都合のいいことなのです。
会社を辞めるときは、自己都合退職・会社都合退職のどちらかの扱いとなります。自己都合よりも会社都合のほうが失業保険の受給期間・受給額が異なる上、会社にとってはこんなデメリットがあります。

 

自己都合退職と会社都合退職の違い
自己都合 会社都合
失業保険の支給期間 退職3か月後から90~150日間 退職7日後から90~330日間
失業保険の最大支給額 118万円 260万円
解雇予告手当 なし あり
会社側のデメリット なし 助成金受給審査に影響がある・解雇予告手当を払う必要がある

 

会社都合で辞められてしまうと、会社の懐と信用が傷つきます。
そこでなんとか「一身上の都合」と退職届に書かせようとするのが、パワハラ気質の会社の特徴です。

退職届に書くべき内容

退職代行スタッフが教える「退職届の書き方」

退職届に書く内容は会社から指示通りではなく、必要な内容を自分が思っている通りにしましょう。それでも、あとでトラブルにならないよう漏れなく必要項目を書いておくことは大切です。
退職届に記載する内容は次の通りです。

 

退職届に必要な内容
①タイトル「退職届」
②勤務先会社名+代表者名
③退職日
④「このたび退職します」などの意思表示
※お願い系はNG
⑤退職理由
⑥所属部署と肩書
⑦氏名+印鑑

パワハラで辞めるときの退職理由の書き方

パワハラによる退職は、立派な会社都合退職です。その証明をするために、退職理由をしっかり記載した届出を受理してもらわなければなりません。
「業務しがたい出来事があった」「上司からの叱責に耐えられなかった」といった内容を率直に書きましょう。反対に、以下のことを内容に含めるのはNGです。

 

パワハラで辞める時の退職理由NG集

  • 介護のため
  • 家庭事情のため
  • 体調不良のため

配達証明もしくは内容証明で送る

退職届を書き終わったら、会社が受け取った事実を証明できる方法で送りましょう。配達証明か内容証明であれば、それをハローワークに提出することで会社都合退職の証明として使えます。

退職届を書き終わったら

退職する意思を固めて行動しはじめているなら、タイムカードのコピーやボイスレコーダーで「パワハラがあった」と証明できるものをなるべく用意してください。会社が退職理由を認めなくても、証拠をハローワークに提出することで失業保険等の優遇が受けられます。

退職届すら書きたくないなら「退職代行」を

もう会社とやりとりをすること自体が嫌になってしまい、すぐにでも辞めたい人は大勢います。「お金はどうでもいい・とにかくすぐ解放されたい」という人は、その気持ちを伝えてくれる退職代行を頼ってください。

言葉の暴力を繰り返す上司でも、第三者を意識すると急に主張を受け入れてくれる場合がよくあります。
とにかく早く客観的な意見を聞いて、早く自分の心を救ってあげることが大切です。あなたが心身ともに健やかでいられますように。